レンズの夜露防止ヒーターを自作する / 製作編




ヒーターを作るには0,2mmの太さのニクロム線が便利です、よく使用したので残り少なくなっていますが
0,2mmX10mはネットショップで購入しました、価格は240円です。 





配線の繋ぎは結構拘りました、圧着前と圧着済の比較写真です。




収縮チューブはドライヤーで熱すると収縮するので配線を繋いだ後、補強するのに便利です、見栄えも綺麗になります。
ネットショップで購入しました、左から2mmX1mは82円、1mmX1mは112円、3mmX1mは91円です。
左の2mmはよく使うので少なくなっていますが、いろいろ種類があり重宝しています。





バッテリー電源は、スマホやタブレットの補助電源としても使用でき、大容量でUSB端子が2個あるものもあり
便利なので
モバイルバッテリー(5V)を使用する事を前提にのヒーター作りました。
ヒーターの熱さは2ワット(W)くらいが丁度良さそうなので、モバイルバイルバッテリー(5V)用に熱さの違う 13Ωと 17Ωと 22Ωの
3種類を作りました。
それぞれ熱さは 1、92Wと 1、47Wと 1、13Wになります、夜露の状態は秋と冬は違うのでそれぞれ使い分ける為です。
ニクロム線は、もっと高温や低温のものが欲しければ作ればいいだけです。

他の電圧の違うバッテリーを使用する時は、同じニクロム線でもそれぞれ熱さが異なるので注意してください。




粘着シートの付いたクッションゴムはホームセンターで購入です、こればかりはネットでは感触が分からないので現物を触って選びました。
価格は928円です、今回はこのシートを使用します。



 

他にも、あちこちを捜し歩いて3種類の粘着ゴムの付いた物がありました。
左の写真で上の2枚はクッションゴムになっています(右の写真では左の2枚)他の1枚は植毛したシートで以前から改造する時よく使用しています。
今回は一番上のクッションゴムを使用しています。





好みの巾に切った粘着シートに13Ωのニクロム線を貼ります、長さが短いので上記の貼り方をしています。
最後は同じ粘着ゴムシートを上から張り合わせて完了です。





17Ωや22Ωのニクロム線は長いので細工をしなければいけません、
配線がショートしないように薄い植毛した粘着シートを先端部分を貼り付けます。



 

折り返して貼り付けます、1度張り合わすとニクロム線は動かないので、最初から植毛した粘着シートは
使用しなくてもてもいいです、
気になるようだったら、太めの糸を配線の間に入れて仕切りをすればいいです。



最後に同じ大きさに切ったもう1枚の粘着ゴムを上から張り合わせて完了です、ショートする心配がないので安心して使用できます。




ヒーターを巻きつけた後、固定するため伸縮性のマジックバンドが欲しかったのですが、無かったので伸縮しない幅広の
マジックバンドを購入しました。価格は1mが500円位です、これは固定し保温するだけですから何でも良いです。
出来ればレンズ部分に、より密着できるの収縮性のある物が良いです。



 

マジックバンドは適当に切ってコード用の穴を開ければレンズに巻きつける時に便利です。




モバイルバッテリー(5V)用に使用するにはUSBの配線が必要です。
100円ショップで買ったUSB変換コードは配線が細く切れそうなので使用したくなかった、電気系統の点検用に壊しました。





使用しなくなった古いUSBコードが余っていたので配線を切ってみた、配線の太さは100円ショップより太いので安心して使用できそうです。
コードは4本あるが100円ショップの赤線と黒線は共通しています、(両サイドが赤と黒になります)後の2本は不要なので切断しました。





ヒーター配線の場合は+-どちらに繋いでも関係ないのでコードの色(赤黒)は見えなくてもいいです。





上記のような状態で使用しますが、全体に夜露が降りるのでカメラとレンズに防水性のカバーを被う事をお勧めします。
ヒーターはレンズの先端付近に巻きつけて使用しますが、魚眼系のレンズによってはピントリングに巻きつけるだけのものもあり効果的ではありません。

理想はフイルター部分を暖めるのがより効果的で、こだわりの夜露防止ヒーターも作りましたが、又の機会に紹介したいと思います。


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